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このブログは、中将棋や大将棋などの古将棋、変則チェス・古チェスやフェアリー駒など、             現代では忘れ去られてしまった将棋やチェスのルールや駒たちを再発見・ご紹介していくブログです。              古いものを再発見して、新しい将棋やチェスの文化を発信していけたら、という意味があります。               
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2013年07月25日 (木) | 編集 |
京将棋(きょうしょうぎ)というものをご存じだろうか。

通常の将棋を1回り大きくした10x10の将棋盤で、本将棋に登場する8種類の駒に
古将棋に登場する銅将と"京翔(きょうしょう)"という駒を加えた10種類で対局する。

この将棋はなかなかに面白く割ととっつきやすい変則将棋だと思う。
いろいろ調べてみると、京将棋連合なるものも存在しているのだ。

このブログでも、ルールや盤面をみた感想などを書いていきたいと思う。

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実は最近まで(この記事を書く1日前まで)、京将棋というものを知らなかった。
というのも、ウィキペディアに記事が載っているわけでもなければ、

類似に"京都将棋"(5x5のミニ将棋) →京都将棋(ウィキペディア)
に語感が似ているし、変則将棋は数知れないほどの種類があるので、
全てを把握することができなかったのである。

知るきっかけとなったのは将棋ったーのルールを見ていたときなのだが、
他の変則将棋とは違い、見たこともない駒が登場していたのである。

京将棋

※上の図は左京配置です。

古将棋では割とおなじみの銅将が玉の頭にある。それはいいのだが、
ほかに"京"という見慣れない駒が1枚、桂馬の隣に配置されている。

この将棋に興味を持つきっかけとなったのは、この"京翔"という駒だ。

京翔:きょうしょう
京翔_move

※京鳳、京凰とも

動きは本将棋の"桂馬"によく似ているが、
(1,2),(-1,2)の地点ではなく、(1,3),(-1,3)の地点に跳ぶという性質だ。
"桂馬"が囲碁の"小ゲイマ"だとすれば、京翔はさしずめ"大ゲイマ"に跳べる。

この動きはTamerlane Chessに登場するCamel(下図)と
通常のチェスのナイトの関係にそっくりだ。

Camel_move.png

京翔という駒は、京将棋連合の善勝寺氏によって作られたものであるようだ。
(この部分は推測です、京将棋連合のページを読む限りでは、
ルーツとなる駒を知ることはできませんでした。)

この将棋は本将棋と同じく、駒の再使用が可能であり、
その範囲は京翔や銅将も含まれる。
京翔という駒は変わった駒であるが、打つことも可能なのである。

なお、京翔も銅将も成ると"金"(成京,成銅)で、本将棋の小駒の成りと同じだ。
ただし、京翔は3マス前に進む駒なので、敵陣(3段目)に入ると強制的に成り、
同様の理由で敵陣内に打ち込むことは不可能だ。

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他にも面白いルールがある。

この将棋は左京配置(上図)と、右京配置(京翔を飛車の斜め後ろに配置)の2種類
あるのだが、対局開始時にどちらの配置にするかを後手が決めるのだ。

将棋の先手後手は通常、振り駒によって決定され、基本的に先手がいいとされている。
しかしこの将棋は、後手にも重要な権利を握らせることにより、
先後の不公平さをできるだけ無くしているのである。

その他は、持将棋のルールが本将棋と少し違っている。
持将棋になった場合、京を2枚持っている側が優先的に勝ちになるのである。
(1枚ずつの場合は通常の持将棋)

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京翔という独特の駒が通常の将棋にはない、先後の不公平を
補っているルールがある点と、変則将棋にしてはとっつきやすいルールが
非常に興味深いと感じる点だ。

とっつきやすいとは感じるものの、通常の将棋と同じように指してはいけない。

例えば左京配置において、初手▲87歩と角道をあけたとき、
いつもと同じ感覚で△34歩と角道を開けてしまうと、後手の角はタダ取りされる。

振り飛車をしようにも、自陣の2段目は銅がいるので、
いつもと同じように、2手目で四間に振るようなことはできなくなっている。

右京配置であれば、角は(銀によって)守られている代わりに、
飛車の使い方にいつもと違った工夫が必要になるかもしれない。

10x10マスであるため、先手と後手の桂馬が同じマスに止まることはない、
など、細かい部分でも通常の将棋とは異なってくるのである。

本将棋の定跡通りに指すことができないので、より実力が出やすい形になるだろう。

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独特の駒"京翔"と、変則将棋にしてはとっつきやすいルール、
その割に、通常の将棋と違ったガチンコ勝負が楽しめるのはこの将棋の特徴だ。

中将棋は大きくて駒も多くてとっつきにくいな…という方でも、
京将棋であれば、それほど苦労することなく(対戦相手の発掘に苦労することもなく)
"異世界感"を楽しめるだろう。

京将棋連合のページ(以下URL)では、京将棋の棋譜や詰将棋も掲載されている。
http://www.eonet.ne.jp/~viz/kyoshogi/#kaiset
ちなみに、コンピューター対局も可能で、以下のサイトからダウンロード可能。
http://download.seesaa.jp/contents/win/ent/pgame/04517/

<簡易手順>
圧縮ファイル(fmkyous.lzh)をダウンロード
ファイルを右クリックし、全て展開する
展開されたフォルダ中の(FM京将棋.exe)をダブルクリック

※展開されたフォルダ内の(禁止音.wav)はあらかじめ消しておくことを推奨する。
→消さなかったときは…、すこし集中できなくなるかもしれない(笑)。

CPUのレベルは、ある程度将棋の実力がある方なら労せず勝てるレベルだ。
体験するにはちょうどいいレベルである。

ぜひ一度、ご覧になってみてはいかがだろうか。
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テーマ:将棋
ジャンル:趣味・実用
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