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このブログは、中将棋や大将棋などの古将棋、変則チェス・古チェスやフェアリー駒など、             現代では忘れ去られてしまった将棋やチェスのルールや駒たちを再発見・ご紹介していくブログです。              古いものを再発見して、新しい将棋やチェスの文化を発信していけたら、という意味があります。               
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2013年07月28日 (日) | 編集 |
中将棋では、駒の格付けが細かく分かれている。
大まかに歩(仲),銅-盲,鳳麒横竪角,飛馬,龍奔,獅子みたいな感じだ。

中将棋の戦略の要のなるのが、いかに格下の駒を格上の駒と交換していくか、
ということになるのだが、同様に、こちらの格上の駒が格下の駒に狙われている
場合、それを真っ先に解消していかないといけないのだ。

中将棋でもっともありがちな、角で馬が狙われるような次の場合(下図)。
馬は不幸なことに逃げる場所がない。少なくとも角と交換してしまう形になる。

逃げ道がない

でもちょっとまって、一つだけ馬を逃がせる手段があるのだ。
△84銀と戻る手である。

逃げ道2

こちらの龍によって相手の獅子が狙われてしまったので、
相手は角-馬交換よりも、獅子を逃がす手を第一に選ばなければならなくなる。

また、この手によって75の地点に馬を逃がすことが可能になる。
危うく馬が取られるところだったのだが、逃げ道を作ることに成功した。

こんな感じで、格上の駒が格下の駒に狙われたときに、慌てず騒がず、
冷静にこのような手を見つけていくようにしたい。

また、この筋に気付くかどうかだけでなく、この筋を前提として
大駒を大胆に攻めに使うことができるようになれば大したものである。


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テーマ:将棋
ジャンル:趣味・実用
2013年07月07日 (日) | 編集 |
今回は小駒の連携の話をしたいと思います。

中将棋では、ご存じのとおり獅子が非常に強力な駒として大活躍します。
獅子はほかの駒と違って、敵駒をただで取ることができる(できやすい)駒です。

自陣のフトコロに獅子が張り付かれてしまったら最後、
甚大な損害が発生してしまうでしょう。

とくに、動く範囲の少ない小駒はその脅威にさらされやすいのです。
小駒は攻め駒として、中段まで出てくることが多いですから。

今回はその小駒を獅子から守る方法について考えていきたいと思います。

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小駒連携1

図は銅が単独で出てきている状態、これはよくありません。
ここで、どうすれば銅を守ることができるでしょうか。

小駒連携2

この図のように、後ろから銀がバックアップする形。
これはかなり使いやすい守り方で、銅の側を守っています。

銅にも足がついていますので、今すぐ獅子に取られる心配はありませんが、
銀には足がありません。銀の方が獅子に狙われてしまうでしょう。

ですが、このように小駒を連携させて使うことにより、獅子にただで取られて
しまうという事故?を未然に防ぐことができるのです。

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小駒連携3

このように、大駒で小駒の弱点を守るという方法もあります。
このやり方は、銀で守るやり方に比べて少し難易度が高くなりますが、
獅子が立ち入れなくなるので、非常に強力なやり方です。

以前にも、角で小駒の弱点を守るという話をしたことがありますが、
この連携をしっかり考えておくことは、中将棋の棋力を上げるために必須です。

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小駒が連携している場合、どこに穴があるかを探すのは、
初心者が獅子の使い方を覚えるのに有効なやり方なようです。
→中将棋連盟でも、特訓練習問題が作られていましたので。

逆に、受け側としてはどこに穴が開いているかをしっかり見極めないと
大惨事になってしまいます。上級者でもミスをしがちなところですね。

いくつか、問題を作ってみました。
パッと見でどこに穴が開いているか、考えてみてください。
獅子がどこに行けば駒得をすることができるか、次の1手問題です。

第1問
クイズ1


最初なので簡単ですね。麒麟が獅子でただ取りできます。

間違って鳳凰を取ってはいけません。
また、麒麟の横に張り付くような手は緩手です。

カンタンですが、麒麟と鳳凰の動きをしっかりと把握していないとできません。
まあ、こんな感じで獅子の行き場所を考えて頂ければいいのです。

第2問
クイズ2

前に出ている銀を取ることはできません、
後ろにある猛豹は取ることができます。

この形は、獅子が小駒のまわりに張り付くことができませんが、
駒自体に足がついていなかったりするので、意外な落とし穴かもしれません。

ちなみに、銀の代わりに猛豹であれば、獅子が完全に手出しできない形です。

第3問
クイズ3

もはや説明不要でしょうか、竪行をただで取ることができます。

ですが、この形であればどう攻略しますか?

第3問(改題)
クイズ3a

竪行が馬によって守られているので、手出しできないように見えます。

馬と龍と奔は、獅子を回りに踏み込ませない駒であるため、
受け側としては非常に心強い駒です。


しかし、こちら側は鳳凰を角で取ってしまいましょう。
鳳凰をただで取らせるわけにはいかないので、馬で取り返しますが、
獅子によって竪行が取られてしまうことになります。

角と鳳凰+竪行の交換なので十分といえるでしょう。

大駒は守りに強いですが、誘い出し(ルアーリング)の形に滅法弱いのです。

第4問
クイズ4


この形は応用です。詰将棋ではないですが、必至をかけることができます。
(敵玉は最下段にいると考えてください。玉の後ろはありません。)


横行が浮き駒なので、まずはこの駒を取ってしまいましょう。
そうすれば、次に左側の盲虎の頭に獅子が来る手が受かりません。

奔王でカバーしても取られてしまうだけですね。

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今回は小駒の連携と獅子の動き方を2本立てで記事にしました。

浮き駒をどうやって守るか、逆に浮き駒をどうやって攻めるか、
というのは、中将棋独特の考え方ですね。

でも、中将棋で強くなるためには絶対にマスターしなければなりません。
テーマ:将棋
ジャンル:趣味・実用
2013年06月16日 (日) | 編集 |
中将棋に限らず、将棋やチェスにおいて、
狙いを達成するための手順というものは非常に大切だ。

中将棋では、"狙い"というものがはっきりとしているため、
その手順の妙をいかに察知できるかが上達のポイントである。

手順の妙3

上の図は、初心者がハメられやすい獅馬の串刺しの例である。
→この串刺しは駒組みをすると見せかけて仕掛けるため、慣れないと見切れない。

この串刺しが決まるか決まらないかで、対局者の実力がわかってしまうぐらいだ。

さて、この手順を決めようと思ったとき、2つの"準備"をしなければならない。
一つは角を上がっておくこと(▲2a角)、
もう一つは仲人を上がって角道を通すこと(▲47仲)である。

この2つの手のどちらを先にするかで、狙いの成功率は格段に上がるものだ。

手順の妙2

手順の妙4

まずは先に角を上がっておく形。(相手からみた形も貼っておこう)

この形ではいかにも怪しまれてしまう。なぜ、わざわざ角が上がったのか、
その理由を考えられてしまっては、狙いも察知されてしまうからだ。

だが、仲人を先に上がっておく形ではどうだろうか。

手順の妙3

手順の妙5

もちろん、わかる人にはわかってしまうだろうが、
一見すると、駒組みの一部にしか見えないのである。

後手側も仲人を上がる形で位を取っているため、後手からすれば、
先手側も「仲人を上がって位を取っておこう」と考えているようにしか見えない。

駒組みの1場面に、アグレッシブな狙いが隠されているということは、
しっかりと認識しておかなければならないのである。

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このような手順の考え方は序盤だけに限らず、様々な局面で有効になってくるはずだ。
別のことをしているように見せかけて、違う狙いを達成させる、

上達のために欠かせない考え方なので、ぜひ参考にしていただきたい。


2013年06月06日 (木) | 編集 |
以前、ピンを使った戦術に関してお話しした。
⇒ピンを使った戦術

今回はその続編である。

こちらもチェスの手筋の一つをご紹介しよう。
ディスカバードアタックと呼ばれている手筋だ。

下のような図を見て頂きたい。

discover1b.png


図中の矢印のように獅子を移動する手が、
獅子と鳳凰の両取りになる。
(鳳凰を取ると龍が飛車に直射するので酔象を取るほうがいいかも)

このように、味方駒が移動することで走り駒の利きを通し、
二つの狙いを一度にかける
ことをディスカバードアタックという。

さて、上の図ではこちらの手番だが、相手の手番ならどのような手が有力か。

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▲c5鳳とするのが、相手からのディスカバードアタックだ。

そのとき、こちらが鳳凰を取ると飛龍交換になってしまう。
かといって龍を守ると、横行と交換されるか、横歩を取って満足か、
というところで相手が少し良くなるだろう。

あるいは、酔象をあらかじめ遠ざけておくという手も有力だろうか。

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このような形で、中将棋においてはディスカバードアタックが
発生することがよくあるのだ。

相手の駒が、相手の走り駒の利きを塞いでいる形は、
(上図の獅子や鳳凰のような)
非常に危険である。

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では、もう一例お見せしよう。

discover2.png

この図はディスカバードアタックの宝庫である(笑)
…実戦ではまず起こらないだろうが。

相手の戦力を大きくそぎ落とす手が2つある。
考えて頂きたい。

【解答・解説】(反転)
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△a9竪成、△3b竪成
どちらも角馬の利きを通しつつ、別の駒に狙いをかける手だ。

△a9竪成では、角道を通しつつ竪を取り、
また、龍も狙っているので強力な手だ。

△3b竪成は先の手に劣るものの、飛牛に成ることで
獅子に狙いをかけつつ奔王を頂くのだ。


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展開によれば、△3b竪成→▲同角→△25馬としたあと、
相手が獅子や竪を動かさなければ
△a9竪成の筋も同時に達成することができるだろう。

このような筋を食らってしまったら投了レベルである。
中将棋においては、ピン以上にディスカバードアタックに
注意して頂きたいものである。

ピンとディスカバードアタックの指標をつくるとすれば…

かなり危険
              <要注意>

ディスカバードアタックを食らう危険があるので、
相手の駒が利きを塞いでいる場合は要注意だ。

か危険
             <すこし危険>

これはディスカバードアタックに比べれば安全だが、
こちらの銀がピンの駒になっている。
ピンになっている銀を別の駒で攻撃される可能性もあるので、
少し危険な形といえるだろう。

安全
           <今のうちは安全>

この形は、相手の駒でも味方の駒でも利きを防いでいるので、
今のうちは安全という形だが、将来的に駒が移動すると、
危険になる可能性がある、といったところか。

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ピンとディスカバードアタックについてご紹介した。
このような手筋は中将棋はもとより、
本将棋においても大いに活用される手筋である。

また、このような手筋を使えるようになれば、
中将棋・本将棋も上達するはずである。

対局中は常に頭の隅に置いておきたい。



2013年05月26日 (日) | 編集 |
中将棋では、駒の価値が非常に複雑に決められている。

そのため、価値の低い駒による狙い(おもに走り駒)や串刺しは頻繁に発生する。
中将棋の戦略の方向性は主にそれらを狙っていくことだからだ。

今回から、これらの戦略(手筋)について考察していくことにしよう。

1回目はピンに関しての考察である。

ピンとはチェス用語である。
高い駒を守るためにガード(=相対ピン)をしている駒のことである。

例えば、下のような図を見て頂きたい。
ピン

この図で2筋に注目してみると、こちらの飛と相手の龍が、
横を挟んで向かいあっている形だ。

もし、横がいなければ、飛龍交換は避けられない
⇒しかも、現局面ではどちらの駒にもヒモがついていない。

このような横行の立場をピンされているという。

この局面は非常に危ない局面である。
もし、次にこちらの番(後手番)であれば、△38銀のような形が非常に受けづらい。

当然、横行は2筋から動くわけにはいかないので、▲2a横あるいは▲28横と動くが、
その次に△49銀成が絶好だ。
(もし、横行が横に動けていれば成れないのだから。)

このように、安い駒と高い駒が向かいあっている時は注意が必要だ。

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ピン2

ピンの応用編である。この図も、よくあるピンの形だ。

ここで、パッと見で△38銀のような手が、ピンの駒を苛める好手に見える。
しかし、それよりも厳しい手がある。

△38角と、角が切り込んていく形だ。
もちろん、金で角を取ると△2c飛成と奔をただで取れるのであり得ない。
だからと言って、この角は龍と王をスキュア(串刺し)にしているので、
放っておくことができないのである。

相手はせめて飛車でガードするしかないが、この飛車もまたピンである。
ピンになっている駒を苛めるのは基本である(下図)

ピン3

銀を使ってさらに飛車を攻撃する手が味がいい。
相手が同飛とすれば、喜んで龍を頂こう。

※△48銀とする手はあえてする必要のない手でもある。
⇒駒の点数的には、単に飛車をいただいた方が得である。
また、逆にこちらの麒麟がピンになってしまう。

しかし、浮き駒になりがちな銀を捌くという意味と、
相手を精神的に追い込むということを考えれば、十分にあり得る手である。
長丁場の中将棋では、相手を精神的に追いこむことがかなり重要だ。



自駒をピンにさせることは相手にマウントを取られているような
形になっているということなのだ。

自駒にピンが発生しないよう、また、相手の駒をピンにできるように
戦っていきたいところである。

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